「小林一茶を読む」索引

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番号 初めの音
現代かな
79 あかうま 赤馬の鼻で吹けり雀の子 七番日記
180 あきかぜ 秋風にふいとむせたる峠かな 八番日記
150 あきかぜ 秋風や小さい声の新乞食 七番日記
202 あきかぜ 秋風やむしりたがりし赤い花 おらが春
42 あきのか 秋の風乞食は我を見くらぶる 文化句帖
18 あきのよ 秋の夜や旅の男の針仕事 寛政句帖
33 あきのよ 秋の夜の独身長屋むつましき 享和句帖
189 あこがて あこが手に書て貰ふや星の歌 文政句帖
193 あさがお 朝皃に涼しくくふやひとり飯 文政句帖
20 あさじも 朝霜に野鍛冶が散火走る哉 寛政句帖
39 あさまし 浅ましと鰒や見らん人の顔 享和句帖
46 あさやけ 朝やけがよろこばしいか蝸牛 文化句帖
168 あつきよ 暑夜の荷と荷の間に寝たりけり 八番日記
121 あつさり あつさりと春は来にけり浅黄空 七番日記
119 あのつき あの月をとつてくれろと泣子哉 七番日記
162 ありのみ 蟻の道雲の峰よりつゞきけり 八番日記
173 あるきな 歩きながらに傘ほせばほとゝぎす 八番日記
9 いかほね 伊香保根や茂りを下る温泉の煙 寛政句帖
70 いきてい 生て居るばかりぞ我とけしの花 七番日記
29 いきのこ 生残る我にかゝるや艸の露 父の終焉日記
98 いざいな いざいなん江戸は涼みもむつかしき 七番日記
57 いざさら いざゝらば死ゲイコせん花の陰 文化句帖
4 いままで 今迄は踏れて居たに花野かな 秋顔子
133 いもがこ 妹が子やじくねた形りでよぶ蛍 七番日記
161 うきくさ 萍の花からのらんあの雲へ 八番日記
149 うすずみ うす墨を流した空や時鳥 七番日記
105 うすほど 臼ほどの月が出たとや時鳥 七番日記
198 うちわの 団扇の柄なめるを乳のかはり哉 文政句帖
117 うつくし うつくしやしやうじの穴の天の川 七番日記
200 うつくし うつくしや年暮きりし夜の空 文政句帖
87 うつくし うつくしや雲雀の鳴し迹の空 七番日記
108 うのはな 卯の花や伏見へ通ふ犬の道 七番日記
21 うめがか 梅が香に障子ひらけば月夜哉 西国紀行
184 うめさく 梅咲くや手垢に光るなで仏 文政句帖
55 うらもん うら門のひとりでに明く日永哉 文化句帖
140 うりすい 瓜西瓜ねん\/ころり\/哉 七番日記
118 えいやつ エイヤッと活きた所が秋の暮 七番日記
178 おどりか 踊から直に朝草かりにけり 八番日記
22 おぼろお 朧々ふめば水也まよひ道 西国紀行
12 おりひめ おり姫に推参したり夜這星 寛政句帖
131 かいでみ 嗅で見てよしにする也猫の恋 七番日記
60 かおぬら 貌ぬらすひた\/水や青芒 草津道の記
89 かげろう 陽炎にめしを埋る烏哉 七番日記
186 かげろう 陽炎やそば屋が前の箸の山 文政句帖
7 かげろう 陽炎やむつましげなるつかと塚 寛政三年紀行
174 かげろう 陽炎や目につきまとふわらひ顔 真蹟
143 かたしろ 形代に虱おぶせて流しけり 七番日記
51 かつしか かつしかや月さす家は下水端 文化句帖
187 かどのち 門の蝶子が這えばとびはへばとぶ 希杖本句集
102 かりごや 雁ごや\/おれが噂を致す哉 七番日記
1 きぎおの 木々おの\/名乗り出たる木の芽哉 千題集
48 きつつき 木つゝきの死ネトテ敲く柱哉 文化句帖
17 きみがよ 君が世や茂りの下の耶蘇仏 寛政句帖
68 くさそよ 艸そよ\/簾のそより\/哉 七番日記
16 くもにと 雲に鳥人間海にあそぶ日ぞ 寛政句帖
41 くものみ 雲の峰立や野中の握飯 文化句帖
192 くるひと 来る人が道つける也門の雪 文政句帖
111 げげもげ 下々も下々下々の下国の涼しさよ 七番日記
196 けしさげ けし提げてケン嘩の中を通りけり 文政句帖
82 こありて 子ありてや橋の乞食もよぶ蛍 七番日記
69 こういる 斯う居るも皆がい骨ぞ夕涼 七番日記
91 こえくみ 糞汲が蝶にまぶれて仕廻けり 七番日記
45 こがらし 木がらしやこんにゃく桶の星月夜 文化句帖
44 こがらし 木がらしや地びたに暮るゝ辻諷ひ 文化句帖
167 こがらし 木がらしや廿四文の遊女小屋 八番日記
166 こだから 子宝がきやら\/笑ふ榾火哉 おらが春
103 これがま 是がまあつひの栖か雪五尺 七番日記
156 ざくざく ざく\/と雪かき交ぜて田打哉 八番日記
199 さびしさ 淋しさに飯をくふなり秋の風 文政句帖
65 さほひめ サホ姫のばりやこぼしてさく菫 七番日記
15 さむきよ 寒き夜や我身をわれが不寐番 寛政句帖
43 さわって さはっても時雨さう也ちゝぶ山 文化句帖
2 さんもん 三文が霞見にけり遠眼鏡 霞の碑
11 しずかさ しづかさや湖水の底の雲の峰 寛政句帖
36 しなのぢ 信濃路の田植過ぎけり凧巾 享和句帖
147 しなのぢ しなのぢやそばの白さもぞっとする 七番日記
59 しらうお 白魚のどつと生るゝおぼろ哉 文化句帖
83 しらつゆ 白露にざぶとふみ込む烏哉 七番日記
72 しらつゆ 白露にまぎれ込んだる我家哉 七番日記
179 しるのみ 汁の実の足しに咲けり菊の花 梅塵八番
95 しんとし しんとして青田も見ゆる簾かな 七番日記
134 すずかぜ 涼風の曲りくねって来りけり 七番日記
99 すずかぜ 涼風に月をも添て五文哉 七番日記
158 すずめの 雀の子そこのけ\/御馬が通る 八番日記
110 すみれさ 菫咲く川をとび越ス美人哉 七番日記
203 せみなく 蝉なくやつく\〃/赤い風車 八番日記
13 せんどう 船頭よ小便無用浪の月 寛政句帖
190 そうにな 僧になる子のうつくしやけしの花 文政句帖
101 そばどき そば時や月のしなのゝの善光寺 七番日記
38 だいこひ 大根引一本づゝに雲を見る 享和句帖
129 だいこひ 大根引大根で道を教へけり 七番日記
109 だいのじ 大の字に寝て涼しさよ淋しさよ 七番日記
139 たのもし たのもしやてんつるてんの初袷 七番日記
76 たまあら 玉霰夜タカは月に帰るめり 七番日記
30 ちちあり 父ありて明ぼの見たし青田原 父の終焉日記
97 ちまきと 粽とく二階も見ゆる角田川 七番日記
63 ちょうと 蝶とぶや此世に望みないやうに 文化句帖補遺
78 ちょうと 蝶とぶやしなのゝのおくの艸履道 七番日記
176 ちょうみ 蝶見よや親子三人寝てくらす 八番日記
58 ちるはな ちる花にはにかみとけぬ娘哉 文化句帖
92 ついそこ ついそこの二文渡しや春の月 七番日記
24 つかのは 塚の花にぬかづけば故郷なつかしや 西国紀行
80 つきはな 月花や四十九年のむだ歩き 七番日記
71 つゆのよ 露の世の露の中にてけんくわ哉 七番日記
157 でがわり 出代の市にさらすや五十顔 八番日記
37 てのひら 掌に酒飯けぶる今朝の霜 享和句帖
160 てをすり 手をすりて蚊屋の小すみを借りにけり 八番日記
175 でんがく 田楽のみそにくつゝく桜哉 八番日記
114 とうふや とうふ屋が来る昼皃が咲にけり 七番日記
19 とおざと 遠里や菜の花の上のはだか蔵 寛政句帖
10 とおした 通し給へ蚊蠅の如き僧一人 寛政句帖
90 どかどか どか\/と花の上なる馬ふん哉 七番日記
191 とがもな とがもない艸つみ切るや負け角力 文政句帖
159 とぐちか 戸口から青水な月の月夜哉 八番日記
170 ともかく ともかくもあなた任せの年の暮 おらが春
96 なきはは 亡母や海見る度に見る度に 七番日記
113 なげだし 投出した足の先なり雲の峰 七番日記
164 なでしこ なでしこやまゝはゝ木々の日陰花 おらが春
93 なのはな なの花のとつぱづれ也ふじの山 七番日記
136 なのはな なの花の中を浅間のけぶり哉 七番日記
85 なまあつ 生あつい月がちら\/野分哉 七番日記
144 ねがえり 寝返りをするぞそこのけ蛬 七番日記
23 ねころん 寐ころんで蝶泊らせる外湯哉 西国紀行
185 ねせつけ 寝せつけし子のせんだくや夏の月 文政句帖
128 ねたいぬ 寝た犬にふはとかぶさる一葉哉 七番日記
130 ねはんぞ ねはん像銭見ておはす皃もあり 七番日記
155 のどかさ 長閑さや浅間のけぶり昼の月 八番日記
31 のべのう のべの梅かぢけ仏のまし\/ける 暦裏句稿
197 のみやい 蚤焼て日和占う山家哉 文政句帖
40 はいかい はいかいの地獄はそこか閑古鳥 享和句帖
126 はえひと 蠅一ツ打つてはなむあびだ仏哉 七番日記
152 はえわら 這へ笑へ二になるぞけさからは 七番日記
5 はすのは 蓮の花虱を捨るばかり也 寛政三年紀行
120 はだかご 裸児と烏とさわぐ野分哉 七番日記
94 はなげし 花げしのふはつくような前歯哉 七番日記
181 はなさき 鼻先にちゑぶらさげて扇かな 文政句帖
123 はなすみ 花菫がむしゃら犬に寝られけり 七番日記
204 はなのか 花の影寝まじ未来が恐ろしき 句帖写
66 はなのち 花の散る拍子に急ぐ小鮎哉 七番日記
163 ははおや 母馬が番して呑す清水哉 八番日記
84 ばばどの 婆々どのが酒呑に行く月よ哉 七番日記
67 はまぐり 蛤の芥を吐する月よかな 七番日記
6 ばらのは 茨の花爰をまたげと咲にけり 寛政三年紀行
56 はるかぜ 春風に箸を掴んで寝る子哉 文化句帖
104 はるさめ 春雨や喰れ残りの鴨が鳴 七番日記
182 はるたつ 春立つや愚の上にまた愚にかへる 文政句帖
86 はるたつ 春立つや菰もかぶらず五十年 七番日記
171 はるたつ 春立や二軒つなぎの片住居 八番日記
35 はるのか 春の風艸深くても故郷也 享和句帖
26 はやだち 早立のかぶせてくれしふとん哉 与播雑詠
8 ひざかり 日盛りや葭雀に川の音もなき 寛政句帖
112 ひときた 人来たら蛙となれよ冷し瓜 七番日記
183 ひとそし 人誹る会が立つなり冬篭 文政句帖
124 ひとつぼ 一星見つけたやうにきじの鳴 七番日記
115 ひとふき 一吹の風も身になる我家哉 七番日記
62 ひとむら 一村はかたりともせぬ日永哉 文化六年句日記
54 ひとよせ 人寄せぬ桜咲きけり城の山 文化句帖
50 ひやひや 冷々と袖に入る日や秋の山 文化句帖
145 ふしぎな ふしぎ也生れた家でけふの月 七番日記
47 ふなひき 舟引の足にからまる蛍哉 文化句帖
165 ふるさと 古里は蠅すら人をさしにけり 八番日記
132 へくらべ 屁くらべや夕皃棚の下涼み 七番日記
49 ほろほろ ほろ\/とむかご落けり秋雨 文化句帖
127 ほんちょ 本町をぶらり\/と蛍哉 七番日記
14 まけずも 負角力其子の親も見て居るか 寛政句帖
52 またこと 又ことし娑婆塞ぎぞよ艸の家 文化句帖
34 まつかげ 松陰におどらぬ人の白さ哉 享和句帖
88 まつかげ 松蔭に寝てくふ六十州かな 七番日記
100 みかづき 三ケ月とそりがあふやら時鳥 七番日記
106 みじかよ 短夜やくねり盛の女郎花 七番日記
172 みなしご 孤の我は光らぬ蛍かな 八番日記
64 みのうえ 身の上の鐘としりつゝ夕涼 文化六年句日記
195 みほとけ 御仏や生るゝまねに銭が降る 文政句帖
169 むくどり 椋鳥と人に呼るゝ寒哉 八番日記
135 むさしの むさしのや野屎の伽に鳴く雲雀 七番日記
77 むつまし むつましや生れかはらばのべの蝶 七番日記
61 めいげつ 名月の御覧の通り屑家也 日記断篇
153 めでたさ 目出度さもちう位也おらが春 おらが春
25 もたいな もたいなや昼寝して聞く田うへ唄 書簡
201 やけつち やけ土のほかり\/や蚤さはぐ 書簡
138 やせがえ 痩蛙まけるな一茶是に有り 七番日記
32 やつすぎ 八ツ過の家陰行く人春の蝶 暦裏句稿
107 やまくさ 山艸に目をはじかれな蝸牛 七番日記
116 やまざと 山里は汁の中迄名月ぞ 七番日記
194 やまでら 山寺は碁の秋里は麦の秋 文政句帖
3 やまでら 山寺や雪の底なる鐘の声 霞の碑
154 やまのつ 山の月花ぬす人をてらし給ぶ 八番日記
148 やまやく 山焼くや夜はうつくしきしなの川 七番日記
151 やみのよ 闇夜のはつ雪らしやボンの凹 七番日記
177 やれうつ やれ打つな蠅が手をすり足をする 梅塵八番
28 ゆうほか 夕日影町一ぱいのとんぼ哉 西国紀行書込
122 ゆきとけ 雪とけて村一ぱいの子ども哉 七番日記
73 ゆくあき 行秋をぶらりと大の男哉 七番日記
81 ゆさゆさ ゆさ\/と春が行くぞよのべの艸 七番日記
146 ゆでぐり 茹栗や胡座巧者なちいさい子 七番日記
74 よしわら 吉原のうしろ見よとやちる木の葉 七番日記
53 らくしし 落柿舎の奈良茶日つゞく木芽哉 文化句帖
142 りんりん リン\/と凧上りけり青田原 七番日記
188 ろうやか 牢屋から出たり入たり雀の子 文政句帖
27 ろのはた 炉のはたやよべの笑ひがいとまごひ 挽歌
137 わかくさ わか草に笠投やりて入る湯哉 七番日記
75 わらのひ わらの火のへら\/雪はふりにけり 七番日記
125 われとき 我と来て遊ぶや親のない雀 七番日記
141 わんぱく わんぱくや縛れながらよぶ蛍 七番日記


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