「与謝蕪村を読む」索引

「与謝蕪村を読む」表紙へ

鑑賞した句をあいうえお順に並べてあります。ひだりの番号をクリックするとその句の鑑賞のページが別ウィンドーで開きます。戻るにはそのウィンドーを閉じて下さい。

番号 初めの音
(現代仮名)
句集名
20 あかつき 暁の雨やすぐろの薄はら 蕪村句集 春之部
54 あきたつ 秋たつや何におどろく陰陽師 蕪村句集 秋之部
56 あさがほ 朝がほや一輪深き渕のいろ 蕪村句集 秋之部
23 いかのぼ 凧巾きのふの空のありどころ 蕪村句集 春之部
69 いきづゑ 息杖に石の火を見る枯野哉 蕪村句集 冬之部
49 いしきり 石工の鑿冷したる清水哉 蕪村句集 夏之部
65 いそちど 磯ちどり足をぬらして遊びけり 蕪村句集 冬之部
3 うぐいす 鴬の声遠き日も暮にけり 蕪村句集 春之部
43 うれひつ 愁ひつゝ岡にのぼれば花いばら 蕪村句集 夏之部
29 えんおう 閻王の口や牡丹を吐んとす 蕪村句集 夏之部
17 おおつえ 大津絵に糞落しゆく燕かな 蕪村句集 春之部
15 おそきひ 遅き日のつもりて遠きむかしかな 蕪村句集 春之部
14 おそきひ 遅キ日や雉の下りゐる橋の上 蕪村句集 春之部
80 おのいれ 斧入て香におどろくや冬こだち 蕪村句集 冬之部
81 おほたき 御火焚や霜うつくしき京の町 蕪村句集 冬之部
86 おりもて 折もてるわらび凋れて暮遅し 蕪村遺稿
41 かきこえ 垣越て蟇の避行かやりかな 蕪村句集 夏之部
51 かはたろ 河童の恋する宿や夏の月 蕪村句集 夏之部
61 かひがね 甲斐がねや穂蓼の上を塩車 蕪村句集 秋之部
84 かんげつ 寒月や衆徒の群議の過て後 蕪村句集 冬之部
63 きくづく 菊作り汝は菊の奴かな 蕪村句集 秋之部
68 きつねび 狐火の燃へつくばかり枯尾花 蕪村句集 冬之部
4 きんだち 公達に狐化たり宵の春 蕪村句集 春之部
27 くさのあ 草の雨祭の車過ぎてのち 蕪村句集 夏之部
64 くすのね 楠の根を靜にぬらす時雨哉 蕪村句集 冬之部
12 こうばい 紅梅の落花燃ゆらむ馬の糞 蕪村句集 春之部
50 こうほね 河骨の二もとさくや雨の中 蕪村句集 夏之部
73 こがらし 凩に鰓吹るゝや鉤の魚 蕪村句集 冬之部
55 こぎつね 小狐の何にむせけむ小萩はら 蕪村句集 秋之部
66 こたつで 巨燵出て早あしもとの野河哉 蕪村句集 冬之部
24 このした 木の下が蹄のかぜや散さくら 蕪村句集 春之部
46 さみだれ さみだれや大河を前に家二軒 蕪村句集 夏之部
47 さられた 離別れたる身を蹈込で田植哉 蕪村句集 夏之部
60 さんけい 三径の十歩に尽て蓼の花 蕪村句集 秋之部
78 しずかな 靜なるかしの木はらや冬の月 蕪村句集 冬之部
10 しずけさ 静さに堪えて水澄たにしかな 蕪村句集 春之部
85 しづしづ しづ\/と五徳居えけり薬喰 蕪村句集 冬之部
48 しののめ しのゝめや鵜をのがれたる魚浅し 蕪村句集 夏之部
5 しゆんす 春水や四条五条の橋の下 蕪村句集 春之部
71 しょうじ 蕭条として石に日の入枯野かな 蕪村句集 冬之部
52 すずしさ 涼しさや鐘をはなるゝ鐘の声 蕪村句集 夏之部
30 せきとし 寂として客の絶え間のぼたん哉 蕪村句集 夏之部
37 ぜつちよ 絶頂の城たのもしき若葉かな 蕪村句集 夏之部
89 たにおち 田に落て田を落ゆくや秋の水 蕪村遺稿
31 ぢぐるま 地車のとゞろとひゞくぼたん哉 蕪村句集 夏之部
45 ちまきと 粽解て芦吹く風の音聞ん 蕪村句集 夏之部
32 ちりての ちりて後おもかげにたつぼたん哉 蕪村句集 夏之部
59 つきてん 月天心貧しき町を通りけり 蕪村句集 秋之部
22 つつじの つゝじ野やあらぬ所に麦畑 蕪村句集 春之部
18 つばくら つばくらや水田の風に吹れ皃 蕪村句集 春之部
62 とばどの 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 蕪村句集 秋之部
42 ながたび 長旅や駕なき村の麦ぼこり 蕪村句集 夏之部
87 ながれき 流れ来て清水も春の水に入 蕪村遺稿
26 なのはな 菜の花や月は東に日は西に 蕪村句集 春之部
77 ねぶかこ 葱買て枯木の中を帰りけり 蕪村句集 冬之部
53 はしいし 端居して妻子を避る暑かな 蕪村句集 夏之部
11 はたうつ 畑うつやうごかぬ雲もなくなりぬ 蕪村句集 春之部
58 はつしほ 初汐に追れてのぼる小魚哉 蕪村句集 秋之部
7 はるさめ 春雨や小磯の小貝ぬるヽほど 蕪村句集 春之部
6 はるさめ 春雨や人住ミて煙壁を洩る 蕪村句集 春之部
8 はるさめ 春雨やもの書ぬ身のあはれなる 蕪村句集 春之部
9 はるさめ 春雨やものがたりゆく蓑と笠 蕪村句集 春之部
16 はるのう 春の海終日のたり/\哉 蕪村句集 春之部
67 ひだやま 飛弾山の質屋とざしぬ夜半の冬 蕪村句集 冬之部
2 ひのひか 日の光今朝や鰯のかしらより 蕪村句集 春之部
19 ひはひく 日は日くれよ夜は夜明ケよと鳴く蛙 蕪村句集 春之部
88 ひるぶね 昼舟に狂女のせたり春の水 蕪村遺稿
74 ふくじる 鰒汁の宿赤\/と燈しけり 蕪村句集 冬之部
36 ふじひと 不二ひとつうづみ残してわかばかな 蕪村句集 夏之部
79 ふたむら 二村に質屋一軒冬こだち 蕪村句集 冬之部
83 ふるいけ 古池に草履沈てみぞれ哉 蕪村句集 冬之部
1 ほうらい ほうらいの山まつりせむ老の春 蕪村句集 春之部
33 ぼたんき 牡丹切て気のおとろひし夕かな 蕪村句集 夏之部
28 ぼたんち 牡丹散て打かさなりぬ二三片 蕪村句集 夏之部
21 ほねひろ 骨拾ふ人にしたしき菫かな 蕪村句集 春之部
72 まちびと 待人の足音遠き落葉哉 蕪村句集 冬之部
57 みにしむ 身にしむや亡妻の櫛を閨に踏 蕪村句集 秋之部
76 やどかさ 宿かさぬ火影や雪の家つゞき 蕪村句集 冬之部
82 やどかせ 宿かせと刀投出す雪吹哉 蕪村句集 冬之部
34 やまあり 山蟻のあからさま也白牡丹 蕪村句集 夏之部
13 やまどり 山鳥の尾をふむ春の入日哉 蕪村句集 春之部
39 やまにそ 山に添ふて小舟漕ゆく若ば哉 蕪村句集 夏之部
35 やまびと 山人は人也かんこどりは鳥なりけり 蕪村句集 夏之部
44 ゆうかぜ 夕風や水青鷺の脛をうつ 蕪村句集 夏之部
75 ゆきおれ 雪折やよし野の夢のさめる時 蕪村句集 冬之部
25 ゆきくれ ゆき暮て雨もる宿や糸桜 蕪村句集 春之部
40 わかだけ 若竹や夕日の嵯峨と成にけり 蕪村句集 夏之部
38 わかばし 若葉して水白く麦黄たり 蕪村句集 夏之部
70 われもし 我も死して碑に辺せむ枯尾花 蕪村句集 冬之部
inserted by FC2 system